くまさんのおかげで、あぺりらのおうちにはもみの木がやってきました。
その時、一緒にとった赤いピラカンサの実を飾ってはみたものの、
どうもしっくりきません。

「なんか寂しいにゃあ。もっと飾るものはないかにゃあ」








トントン

その時、扉を叩く音が聞こえました。

「あぺりらちゃん、こんにちは」
「うさぎさん!いらっしゃい、どうしたの?」









「新しいハーブティーが出来たから持ってきたの。
今回はショウガをブレンドしてみたんだけど」

「ありがとうにゃ!ちょうどそろそろなくなるところだったにゃ。
ところで今ツリーの飾りつけをしてるんだけどにゃ、うまくいかなくてにゃぁ」

「あら、わたしもちょうどツリーのオーナメントを作ろうと思ってたの。
うちに材料があるから一緒につくらない?」

「行くにゃ!」








こうしてあぺりらは、うさぎさんのおうちに行くことにしました。
うさぎさんのおうちは木々が覆いかぶさるような場所にありました。

「あぺりらちゃん、どうぞ」
「おじゃましますにゃ」









うさぎさんのおうちには、たくさんのハーブやドライフラワーが、
壁にさがっていたり瓶に入れられて並んでいます。


「いろんなハーブやドライフラワーでオーナメントをつくりましょ。
どれがいいかしら?」

「うーんと、その黒い実がいいかにゃ」

「一緒にオレンジのクチナシの実を合わせたらどう?」

「いいにゃ!じゃあそれも」








たくさんのドライフラワーや、色々な実を使って、
うさぎさんとあぺりらは一緒にオーナメントを作ります。

「あたちはちいさいリースにしてみようかにゃ」

「ねえねえ、ポマンダーもつくらない?
オレンジにクローブを刺して、シナモンをまぶしているの。いいにおいよ」

「ネコは柑橘のにおいはちょっとにゃあ…」

「じゃあわたしが去年作ったのはどう?これならオレンジのにおいは薄くなってるけど」

「うん、これなら大丈夫にゃ。もらっていいかにゃ?」

「もちろん!」








そうしてうさぎさんとおしゃべりをしながら、
たくさんのオーナメントを作ったあぺりら。
おうちに帰ってから、早速飾りつけをしてみました。


「うん、いい感じにゃ!
うさぎさんとおしゃべりしながら作るの、楽しかったにゃあ。
そうにゃ、さっきもらったハーブティを淹れようかにゃ」


お友達のうさぎさんと、楽しい時間をすごしたあぺりら。
こうしてお部屋のクリスマスの支度は整ったのでした。




ep.3につづく



























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